簿記3級に挑戦したい!でも経理経験なしで独学でも合格できるの?
実際に合格した人の勉強時間はどのくらいだろう?
簿記3級の合格率は40%前後で推移しており、決して簡単には合格できません。
しかし、簿記3級は人気の資格。必要な教材も充実しており、独学でもしっかり勉強時間を確保し、勉強の習慣をつけられれば合格は十分可能です。
- 初心者が簿記3級の勉強に必要な勉強時間
- 簿記3級を独学で合格するために必要なもの
- 簿記3級問題集のおすすめと本試験のコツ
- 簿記3級の問題を無料で入手できるサイト
本記事では経理経験ゼロ、初心者の私が簿記3級に独学で合格した勉強時間やプロセスを紹介します。
仕事でも日常生活でも役に立つ簿記(お金)の知識を身に付けて、合格を勝ち取りましょう!
初心者が簿記3級の勉強に必要な時間

まずはじめに、簿記3級の勉強時間と私の合格までの勉強スケジュールを公開します。
私は簿記の知識ゼロ、独学で最低4ヶ月はしっかり勉強したので、他のサイトや平均より少し長い勉強時間だったかも知れません。
そのため、みなさんは勉強スピードを考慮して、期間よりも勉強時間で勉強スケジュールを組んでいくほうが良いでしょう。
一般的な勉強時間は約100時間!(目安3〜4ヶ月)
簿記3級の一般的な勉強時間は約100時間と言われています。社会人で平日は仕事に行っているのであれば、3〜4ヶ月を勉強期間と見ておくと良いでしょう。
<勉強時間の目安>
1日1時間 X 3ヶ月 = 90時間
1日の勉強時間がもっと確保できる、短期集中で早く合格したい!という方は1日の勉強時間を増やして、勉強日数を減らすことで短期合格もできます。
注意すべきことは「最短◯時間!」「2週間で余裕!」などという簡単に合格できる、という聞こえの良い話だけを取り入れるのはNG。
独学で最短合格は不可能ではありませんが、合格率は決して高くない試験です。
ある程度簿記の前提知識があったから合格したという場合もありますので、初心者向けではない可能性も十分あります。

私は勉強が続けられるか不安だったので1日15分から始めました。
独学で最短合格するためにどれだけ短期間で詰め込んだのか、しっかり内容を理解した上で勉強に取り組みましょうね。
私の勉強スケジュール
まず、終わり(=受験日)を決めて逆算して勉強スケジュールを決めます。
私は6月の統一試験で受験したので、6月1週目の試験日を目標にしてスケジュールを立てました。
時期 | 勉強内容 |
---|---|
2月中旬 | 4ヶ月前〜YouTube動画の講義を見る(1周目) |
2月下旬 | テキスト(新年度版が出版)を買う (動画で十分だった) |
3月下旬 | 3ヶ月前〜YouTube動画(2周目) |
4月初旬 | 受験申し込み |
4月中旬 | 問題集をひたすら解く(分野別&大問別) |
5月 | YouTube動画(3周目) 問題集をひたすら解く(過去問形式、時間を測って) |
6月 | 受験本番! |
サボり気味になりそうな簿記知識ゼロの私は4ヶ月取りましたが、十分足りました。
おかげで細かいところまで理解しきれていなかったところをさらえたので、独学でも97点と高得点を取ることができました!
勉強時間の確保については、こちらの記事もご参考に。
簿記3級を独学で合格するために必要なもの

講義動画(YouTube)
ゼロから独学で簿記を始めるのに講義動画があれば非常に心強い味方になってくれます。
最初は右も左も分からないもの。簿記の基本を正しく知ることは必要不可欠だからです。
貸方・借方が分かっていないと簿記3級で最も重要な仕訳でつまづいてしまいます。
貸借対照表・損益計算書が何かなどはFP3級でも役に立ちます。

簿記3級でふくしま先生の講義動画があればテキストは不要。私は市販のテキストを購入しましたがほとんど使いませんでした。
もしテキストがやっぱりほしい必要という方は人気の書籍から自分が使いやすいと思うテキストを選びましょう。
簿記の仕組みをしっかり理解する上で、講義動画で簿記の基礎を知ることは勉強をスムーズに進めるうえで非常に有益と言えるでしょう。
問題集
講義動画で簿記の理解を深めたあとは、問題集に取り掛かりましょう。
早めにアウトプットをしていくことが最短で合格したい人にとってとくに近道になるからです。
私は講義内容を理解していたはずなのに、問題になると解けないこともしばしばありました。
授業1コマ終えるたびにやさしめの問題にチャレンジしていくのがおすすめです。
仕訳アプリ
仕訳アプリも活用するとさらに良いでしょう。無料のアプリで十分です。
社会人にとって勉強時間の確保は最重要課題。スマホで勉強できるため、スキマ時間を縫って仕訳の問題に取り組めるからです。
簿記3級とくに、「仕訳が合格を制する」と言っても過言ではありません。すべての大問で仕訳の知識が必須です。
それに、週末だけ勉強より、毎日5分10分でも勉強することが知識の定着という観点からも重要だと感じました。
スキマ時間を活用してアプリでもしっかり仕訳をマスターしてしまいましょう!
簿記3級問題集のおすすめと勉強のコツ

TAC出版: 合格するための本試験問題集
資格スクール大手のTACが出版する「合格するための本試験問題集」は大問別の問題と本試験と同じ形式の模擬試験が12回分収録されています。
問題のボリュームがしっかりあるので、この1冊があれば、他の問題集は必要ありませんでした。
ただし、この問題集の難易度は本試験より難しい問題が多い印象でした。私が受験した本試験が簡単だったのかも知れないのでこれは参考程度に。
逆にこの問題集を一通りマスターしておけば、本試験には安心して臨むことができますよ。
コツ:大問2の勉強は後回しが正解
ここでひとつ、本試験の大問2について。簿記3級の大問2は形式がバリエーション豊かで対策がしづらい傾向にあります。
大問2の勉強は後回しにして仕訳に全力投球する方が良いでしょう。

私は大問2が全然解けず、時間を掛けてしまいました…
大問1は仕訳問題ですが、大問3の決算書も仕訳からスタート。仕訳ができなければ決算書を完成させることができず、得点が取れないためです。
多くの方も大問2は正解できたら、簡単な問題が出題されたらラッキー、くらいで挑む方も多いです。
イメージは大問1と3で確実に合格点を取っておくことが合格への近道です。
簿記3級の問題を無料で入手できるサイト

簿記3級は人気の資格なので書籍だけでなく、無料のコンテンツも充実しています。

正直、こんなにコスパ良く勉強できると思っていませんでした!
無料だからといって低品質、ということもありません。ぜひ無料で試してから足りない教材は有料で補うのもおすすめです。
CPAラーニング
全23回約16時間分の講義動画に加えてネット試験対策・問題演習の解説
CPAラーニングの簿記3級の講座には、57講義の動画があります。これらの動画の総視聴時間は33時間以上に及びます。
さらに、CPAラーニングは以下の特徴があります。
- すべての講義動画が無料で視聴可能
- 講師は公認会計士や会計のプロが担当
- どこでも自由に学習できる
- 初心者でも学びやすい
テキストもPDFでダウンロードできるため、外出先でも問題演習が可能です。
簿記3級では、ネット模擬試験が3回無料で受けられます。

さきほど紹介したふくしままさゆき先生も講師の中にいらっしゃいます。
まさに至れり尽くせり、CPAラーニングは、コストをかけずに効果的に簿記を学びたい人にとって、とても魅力的な学習サービスです!
TAC ネット試験対応日商簿記検定模擬試験
TACの模擬試験は、本番と同じネット試験(CBT方式)に対応しているので、試験の雰囲気をしっかり体験できます。

TACは大手の資格スクールで市販の教材もたくさん出版。教材のクオリティも高いので安心して使えますね!
模擬試験は回数制限なしで繰り返しチャレンジ可能。苦手な問題を克服し、本番に自信を持って臨めます。
キーボードでの金額入力やマウスでの問題切り替えなど、ネット試験ならではの操作感を事前に練習できます。本番で焦らずスムーズに解答できるようになります。
そして、一部の模擬試験は、TAC出版の対象書籍を購入すると特典として利用可能。おトクに試験対策ができます。
「初めてのネット試験で緊張する…」「本番と同じ形式で練習したい!」そんな方にとって、TACの模擬試験は強い味方。しっかり準備して、自信を持って試験に挑みましょう!
まとめ:社会人で簿記初心者でも独学で合格できる!
今回は社会人が簿記のことを分からなくても合格できるためのロードマップを紹介しました。
社会人で簿記初心者でも十分独学で合格できます。私も自身で受験して感じたことや受験前に知っておいた方が良かったことを網羅しました。
合格ために重要なことは勉強時間の確保とどの教材でどの程度やれば合格が見えるのかを計画したうえで勉強に臨むことです。
今回の記事が簿記の第一歩を踏み出そうとするみなさんの参考になれば幸いです。
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